炎の蜃気楼(ミラージュ) (コバルト文庫) |
この作品は本当に奥が深いです。全40巻は気の遠くなるような数字ですが、初めの3~4巻さえ読めばもうあなたは炎ミラの虜になると思います。字が苦手と言う人は漫画やアニメも出ているのでそっちから入るのもいいと思います。実は私もアニメから始めたクチなので;どっちも、とってもいいですよ~。どんどんBL化していきますがそんなにってほどでもないし、むしろ‘そこ’に行き着くまでの二人のあり方に胸を締め付けられます。決して楽しくて甘い様な話ではありません。でも、読むと自然と涙が出てきます。苦しさしかない中で‘偽善’というものがどれほど無力か、私たちがいかに甘ったれているか、がよく分かります。どうか、あれほど弱くてひたむきで優しすぎる高耶の生き方を見て下さい。感動という安っぽさでは終わりません! |
ワリオランド2 盗まれた財宝 |
たしかに不死身なんだけど、当たってはいけない敵に当たると画面の半分ぐらい弾き飛ばされるので、かえってワリオが弱くなった気がする。ゲーム自体もアクションパズル的な要素もあるし、前作のようなガシガシ進む爽快感が無くなった。
ボス戦で攻撃を喰らうとステージの途中まで戻されるのはどうかと思う。なかなかストレスが溜まるゲーム。つまらなくもないけど、特別おもしろいという気もしない。前作が面白かっただけに期待しすぎたかな。全体マップが無いのもさみしい。 |
アイシテル~海容 前編 (1) (KCデラックス) |
真っ向から今の問題に取り組んだ話で、読んだ時おどろきました。
一人の小学生が殺される、そしてその犯人は実は同じ小学生の男の子だった。 今の時代、本当にありそうな事件ですが 報道されることのない裏側にある人々の苦しみを 真正面から向き合って描かれた物語だと思います。 今の憲法ではどうしても被害者がわりをくう内容になっている。 でも立場を変えてみれば加害者に同情する部分もでてくる。 しかし、いかなる理由があったとしても、殺して良い理由なんかになりません。 2巻までいっきに読んで、この事件をそれぞれの人々がどう消化させるか 見届けてほしい。もしかしたら被害者の立場になったらそうは思えないだろう と感じる部分もあるかもしれません。加害者の反省にも物足りなさを感じるかも しれません。(やけに加害者が美形で、被害者があまり顔が良くない子に描かれて いるのもちょっと気になりましたし) でも、作者が逃げずに正面から描かれた作品だと思います。 |
殿といっしょ 3 (3) (MFコミックス) (MFコミックス) |
フラッパーで、もうどの位連載されてるのでしょうか?
別の漫画を読んでて、ついでについつい読んじゃってるこの漫画。この3巻あたりから本格的に読み始めたのですが、とにかく芸が細かい! 往年の傑作細密4コマ「X〜ぺけ〜」が大好きだった向きも、とても楽しめると思います! ただ、単行本を読んで、残念なのは、雑誌掲載時の「人物紹介」が無くなっていること。 最近の人物紹介はだんだんこなれて来て、「…で唯一、マトモな人」だの、「…は的確だったりする。」だの、漫画の内容と絡めて面白かったりするので、4巻作成時には、是非ともそのまま、掲載していただきたい。 ○○○○○なんて、ほとんどマンマ、載せてますから、大丈夫ですってば。 |
超凡思考 |
ハウツー情報のハウツー本。ハウツー情報の使い方を軽快に説明していく。その意味で、ハツツー本のようなつくりながら、ハウツー本ではない。いわば「超ハウツー思考」である。もう少し実は、人生について深い思索が背後にある。
世の中、ハウツー情報に溢れている。その中で、どのようにそうした情報を選び、身につけ、自分のものとしてアウトプットしていくかを、頭脳明晰で、且つ、実践家の二人が軽快に論じる。そのとき、細かなハウツーテクニックよりもずっと大切なのは、「自分を問う」姿勢をずっと続けることだという。深い。 著者の一人を個人的に存じあげている。その岩瀬氏の「手の内は明かす。人に語れる情報に価値はない。勝負は別でする。」という文章は、ほんとうに、ご本人の日ごろの言動から、大きくうなずくことができる。 また、伊藤氏の次の言葉は、僕のようなコミュニケーション下手には、目からうろこの貴重なアドバイスだ。「伝えたい内容は、実は、相手(聴衆)が聞きたいと思うことしか伝わらないと実感しています。」重い。 |
おかしな時代 |
津野海太郎は、晶文社が今よりずっと元気だった頃、
次々と話題作を送り出した編集者である。 現在世間的にもっとも有名な編集者は、幻冬舎の見城徹氏だろうが、 見城氏はいわば「編集者」というよりもプロデューサー、仕掛け人 と言ったほうがいい。 出版という事業が成熟し、津野氏のような編集者はほとんどいなくなっているように思う。 そもそも、編集者でありながらアングラ劇団「黒テント」を立ち上げたなどというのは、 今の出版事情では考えられないことだろう。 本書は、「本の雑誌」に連載された「回顧録」をまとめたもの。 若き日の津野氏が好奇心の趣くままに多くの人と巡り会い、 そのことで新しいものを創りあげていったプロセスが 生き生きと描かれる。 団塊世代などは、自らの若い頃と重ね合わせて読むかもしれない。 回想録というと、年寄りの昔話のようになりがちだが、 津野氏のやってきたことの「おかしさ」「奇妙さ」のせいか、 嫌味を感じさせない出来上がりになっている。 創造力にとって好奇心が不可欠であることを感じさせてくれる一冊だ。 500ページ近い大部だが、一気に読めた。 |
テイルズオブジアビス 4 (4) (電撃コミックス) |
ストーリーは相変わらずダイジェストですが、
漫画の作画についてはようやく普通に読める水準まで上がったと思います。 この巻自体は☆4つくらいでもいいのですが、いままでの減点があるので☆3つで。 漫画独自の展開なピオニー陛下の初登場シーンは個人的には好感触。 女性陣の描き方に若干癖が残ってるのは好みがわかれる所かも。(特にアニス) |
殿といっしょ 2 (MFコミックス) |
戦国武将が最高に面白くギャグになっています。学生の時にあればもっと戦国時代の勉強が楽しかったかも知れないこの一冊。直江も出ているので来年の大河ドラマの前に読むことをお薦めします(笑)。漫画での彼のイメージが主役の俳優さんとピッタリ合いすぎて笑ってしまいました。 |
Questions?(初回限定盤)(DVD付) |
グラビア Vシネ MC 特撮と活躍の場を次々と拡げる中村優ちゃんが
満を持してのCDデビュー! 等身大の自分を表現したと思われる歌詞の内容しかり テクニックに走らずに素直な発生の初々しい歌唱力しかり おまけのオリジナル曲(演奏は黒幕先生?)しかり 中村優ちゃんのファンならば いや ファンならずとも必聴の1枚でしょう これ1枚に止まらず いずれはフルアルバムなどを発売していただきたい ええ 買いますよ もちろん |
sola color.I (初回限定版) [DVD] |
私はギャルゲーもやりますしアニメも見るくらいなので、そういう展開は嫌いではありません。しかし、下手なギャルゲー展開はどちらかといえば嫌いです。 では下手なギャルゲー展開とは何か。何故かヒロインを強く意識したり、一人暮らしで女の子が料理をしにきてくれていたり、そこまではぎりぎり許せても、そこに戦闘とかシリアスな雰囲気をほんの一部盛り込むことです。後で真面目な展開になっても、そうなるまでが非常に安っぽく見えます。ギャルゲーっぽさや萌えと物語の奥深さは共存出来ますし、それを踏まえた(或いは逆手に取った)上での視聴者への見せ方の方が落ち着いた雰囲気が出ると思います。出会って数回のヒロインの戦闘場面をみて人じゃないとか言われて、それでも尚自分の家にかくまったくせにもう一人のヒロインが訪ねて来たら露骨に慌て出す主人公には一番うんざりです。 要するに、演出をもう少し巧くしろと言いたいです。物語が悪いとかは今の巻では到底言えることではないですが、最後まで見ればわかる、とか言うのも逃げです。時間は有限ですから、途中の巻だけであろうと出来が悪ければ放棄したくもなります。今更この手のギャルゲー展開なんてニーズがほとんどないでしょうし、せっかく丁寧に本作を仕上げたのなら尚のこと次の巻へ視聴意欲をかき立てるような見せ方にしないと損です。 最後にOPムービーに関して。冒頭シーンでヒロインが傘を差して空を見上げると、雲の隙間から光が差し込み『sola』のタイトルがでるシーンです。直前の光の差し込みは綺麗なのに、『sola』の文字が出ると瞬時に深みの無い青で塗りたくった背景に切り替わり、この部分に非常に違和感を覚えました。 |