ザ・エンピリアン |
ジョン・フルシアンテ「エンピリアン」は問題作だ。
というのも、「もしかしたら、現時点でのジョンの最高傑作かもしれない」からだ。私だって、初期の2作、あるいは「トゥー・レコード・オンリー・ウォーター・フォー・テン・デイズ」、それに2004年に始まった7連作すべてを否定したいわけではない。 しかし、本作は過去のジョンの作風とは一線を画している。このアルバムには「ロックンロールの興奮」がまったくないからだ。 「シャドウズ・コライド・ウィズ・ピープル」を思い出して欲しい。あの中の18曲は、すべてジョンの心の叫び、まさにジョンの究極のロック・アルバムだ。その中の興奮が、本作にはまったくない。 「興奮」という言葉は、どこから本作を聴いても似つかわしくない。陳腐な表現で申し訳ないが、「感動」の一言に尽きるアルバムなのだ。 ジョンは常に、デペッシュ・モードやレディオヘッド、ニュー・オーダーへの賛辞を欠かさない。それは、ジョンが自分をロックとはかけ離れた存在にしておきたい、というわけではないだろう。むしろ、「オレはロックンローラーなんだ」という自覚あってこその賛辞であろう。 だから言える。本作は問題作なのだと。まだ1月だが、もしかしたらこれは2009年度のベスト・ディスクかもしれない。 2004年に行った「7連作」はもうやらないだろう。それは本作を聴いた方になら誰にでもわかること。過去の7連作はジョンの自然なロックンローラーとしての表現の発露だからだ。この「エンピリアン」にはそういったものはまったくない。ロックというより「オルタナティヴ」という表現が似つかわしい。 ジョンは(日本盤を購入し、ジャケットのジョンのメッセージを見た方にならわかるが)これを「大音量で聴いて欲しい」とおっしゃっている。たとえ「問題作」であっても、ジョンはやはり、自分をロックンローラーと自覚しているのだな、と思ってしまう。 こういった意味で、本作にかなり時間がかかった、という理由がわかる。歌詞を見た方にならわかるが、1ヶ月で書ける歌じゃないのだ。メロディも充実している。この物憂げなサウンドからはやはり、デペッシュ・モードやレディオヘッドからの影響がうかがえる。 なお、日本盤にはボーナストラックが2曲ある。これを聴きたい方はこのヴァージョンをどうぞ。いらない、というかたは海外盤でもいいでしょう。 |
おねがい☆ツインズ 4th shot [DVD] |
「肉親か他人か」。この作品で描かれている恋愛のキーワードですが、演出が巧みなのでどちらが肉親でどちらが他人かという確信的な部分はまだまだ見ることは出来ません。DVD3巻で互いに麻郁を好きな事を告白し恋愛同盟を結んだ深衣奈と樺恋は福引で旅行が当っり、バカンス先でおなじみのメンバーと繰り広げるアットホームな絡みと、少しぐっとくる場面の構成に仕上がっている「おもいでづくり」と、いつも麻郁にベタベタでホモ疑惑がある島崎とDVD2巻で麻郁を巡って火花散らした副会長さんとの過去話を交えながら2人の関係を描いた「恋は素直に」の2話が収録されています。前作おねがい☆ティーチャーのバカンスの話を思い出させる演出が所々で効いていて絶妙!本当この作品は演出が上手いです。副会長さんと島崎の恋話は結構唐突な感じだったので、ビックリというか面食らってしまいました(^^;)さすが黒田脚本w |
ジャイアントエッグ ~ビリー・ハッチャーの大冒険~ お買い得版 |
ソニックチーム久々の完全新作、それがこの「ジャイアントエッグ」。 この作品はソニックチームらしいといえばらしいです。 内容はやはり少し欧米的な感じです。 でも日本ウケする様に仕上がってます。 人に何処まで勧められるか解らないけれど私は好きです。 また、業界でも高評価されてます。まぁとにかく好きです。 また、サウンドが素晴らしいです。オリジナリティー溢れていて、 ノリがいい曲が多い。サントラを聴いてみてからの購入もアリです。 自分は、TVゲームの楽しめるポイントは65~30%は サウンドが占めていると思っています。勿論、ゲームによって 大差あると思います。ノリノリのサウンドをバックに、 ノリノリで遊んでみてください。 ファンを興奮させるような要素もあります。 |
シングルコレクション ニコパチ |
動画で使われていた歌がたまたま、tune the rainbowと指輪で、聴いた瞬間の透明で優しい声がしばらくの間、頭から離れませんでした。それから何度も聴き重ねていくうちに、益々思いが強くなり遂に買ってしまったのが10月の事。それでも未だに聴いているこのアルバムは、まるで宝石の様な輝きが詰まっていて、聴いていく内にますます味が深まって来ます。出来れば全部と言いたい所ですが、その中でも特に一際輝いている作品は、tune the rainbowと指輪です。前者は同じ人が歌っている感じの詞では無く、どちらかと言うと複数の人の心情を綴った感じで、少し自分と重ねて聴いてしまう様な切なさがあります。後者は大好きな人に対して思いを綴った、切なさの中にも前向きさと優しさを含んだ歌になっています。ここには詳しく書きませんが、バイクとゆう歌も淡い中に明るさを滲ませた、心地よい歌になっています。 誰か一人でも、このアルバムに触れる機会を願って.. |
ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝 [Blu-ray] |
エヴリン役は変わってるし舞台は中国だし周りの評価も散々だし・・
と、もう「ハムナプトラ」シリーズじゃなくて別のB級娯楽映画と 割り切って観よう!と、おもってみたら、とってもおもしろかった。 てゆーか、どこを切ってもまさに「ハムナプトラ」だった。 エジプトから中国、砂漠から雪山、と舞台が激変した事以外、何を そんなに否定されるのかわからないくらいちゃんとシリーズを継承してる と思うのだが?イエティの存在にしたって、元来ミイラが動きまわってる ハチャメチャな映画な訳ですし、前作なんてサソリ男でしょ? それを考えたら全く問題なし。兵馬傭の解釈も個人的におもしろかった。 エジプトが舞台のハムナプトラが観たい人はダメでしょうが、あのどっか 人を馬鹿にしたようなナメた感じのハムナプトラが好きな人ならとても楽しめる 痛快娯楽B級エンターテインメントです。インディ4より遥かにおもしろい。 |
ロックマン9 オリジナルサウンドトラック |
時は既に2008年、ロックマンシリーズももう数え切れない程のアイテムがリリースされ、その中で様々な変遷を重ねて今に至るだけに、今回リリースされるロックマン9の音楽が、いわゆるFCロックマン世代としての我々が求める「ロックマンミュージック」になっているのか?という心配はありましたが…杞憂に終わったようです。 真っ当過ぎるほどに真っ当なロックマンミュージックばかりです。FCロックマンシリーズの音楽が持つキャッチーさ、スリリングさ、そしてそこはかとなく漂う切なさと哀愁。それらの要素が、この「9」の音楽にはしっかりと受け継がれています。今回の「9」の開発にあたっては、FCシリーズの「1」「2」のみを参考にして、あくまで「FCの新作」として作れとの厳重なお達しがあったそうですが、それは音楽に関しても同様だったのでしょう。 気になる点といえば、短い曲に限った話ではありますが、「2」からの使い回しが多少目立つということくらいでしょうか。それでもまあ、これだけ充実したものを届けてくれたのだから文句はありません。 これからまたゲームを実際にプレイして、ステージの中で聴くことで各曲の印象がさらに深まっていくであろうことが予想され、楽しみです。 |
PREMIER SHOT #3 CLIP&LIVE COLLECTION [DVD] |
待望のPV集の第三弾です! 曲はOvershine~赤く熱い鼓動までがPV収録されています。 後は、ライブ映像です。最近はリリース間隔が大きくあくようになり あまりテレビに出演されないので、出演されない分期待感が膨らみます! Boom-Boom-Boomから路線変更をしたように見えて心配しましたが、 「赤く熱い鼓動」のリリースの時に「PLAYGIRL」を通して 「たくましく生きる」という方向性を打ち立てたというようなことを 雑誌に書いてありました! 路線変更はセクシー方面じゃなく「たくましく生きる」で、 だからこそ「赤く熱い鼓動」のような力強く元気の出るメッセージ性の強い曲を歌えているんだと思います! このようなきっかけを自分の歌で見出した愛内さんだからこそ! これからさらなる活躍を期待出来ると思います。 |
Upojenie |
短い旋律だけど試聴して、全体を聴いてみたくなりました。
ボーカルの女性の声にも気持ちよい透明感があり、パット・メセニーのギターの音色と実によく合っていて、いいコラボの企画だと思いました。 もともとパット・メセニーの極上のテクニック、それ以上に曲作りのセンスの良さ,音楽的に越境して行く多彩さは感じていますが,このアルバムの民族色のある旋律も、パット・メセニーのいつものしっかりとしたギターの演奏音とが絶妙に重なって魅力的なアルバムです。 |
楽しいバイエル併用 ルドラの秘宝 (楽しいバイエル併用) |
この本は既に絶版しましたが、とてもよい本です。 どこがよいかというと、価格が結構安く、更に大人も楽しめるピアノ演奏バイエルです。 僕もほしいのですが、既に絶版していてなかなか手に入りませんが、必ず手に入れたいです。 |
CIA秘録上 |
30年近くCIAや国防省といった諜報分野の取材をしてきた著者が、
「パールハーバーを繰り返すまい」という使命で設立されたCIAの誕生から現在までを記した本。 内容は、朝鮮戦争やキューバ危機、9.11の同時多発テロなど、CIAが情報を見誤り、 情報機関として失敗した事例をふんだんに盛り込んでいる。 特に印象に残ったのは、CIAによる自民党への秘密献金(上巻第12章)、イラクで大量破壊兵器があるという偽の情報伝達(下巻第50章)。 恥ずかしながら、自民党への秘密献金があったこと、そして、どの政治家がCIAの協力者であったかを初めて知った。 そして、アメリカがイラク戦争に突き進んだ理由となる「大量破壊兵器の存在」が、いかに根拠に欠くものであるのかということにも驚いた。 この本のすごさは、本全体で「誰に何を聞いたか」「誰がどこで何を言ったか」が、 実名で書かれていること。 日本の新聞によくあるような、関係者によると・・・ということはしていない。 歴代長官らからのインタビュー、秘密文書などを丹念に調べ上げた取材結果を実名で記しているのだ。だからこそ、説得力と重みが違う。 文末についた注釈(取材ソース)が上下巻で計約200ページに昇っているのも驚きだ。 とはいえ、上下巻とも読みこなすのはなかなか疲れる。 買おうかどうか迷っている人は、下巻に書かれた編集部による解説(379〜393ページ)をまず読んでみては。 |