STASH MUSIC VIDEOS COLLECTION [DVD] |
買う前から期待していましたが、実際に手元に届いてみて、このDVD、本当に良いです。
特にAliasの『Sixes last』(この動き回る陶器のような虫や植物は凄いっ!!)や、Chris Cunninghamが手掛けて放送禁止(苦笑)になったThe Horrors『Sheena is a parasite』、David Lynch監督の『ロスト・ハイウェイ』(とTalking Heads『Burning down the house』のPV)を髣髴させるLiars『Plaster casts of everything』等、他ではなかなか見られない最新の極上ビデオが勢揃いしてます。U2の『Windows in the skies』も有名人(Paul McCartneyとか)多数登場で、今後商品化は難しいのでは? 正直、CGデザイナー向けのシリーズにしては、画質にあまり気を配ってないよなーとは思いますが、数ヶ月以内に売り切れてしまうでしょうし、多少なりとも興味があれば、ぜひ今のうちに。きっと、買って損はしないはずです。 |
ディーモン・デイズ・ライヴ DVD |
アンコールの曲以外、アルバム「ディーモン・デイズ」の曲順・音質と全く一緒のつくりになっている。 あくまでカートゥーンバンドであるという前提を崩さず、デーモン以下演奏者は極力露出をさけている。 多数のゲストミュージシャンたちが曲ごとに入れ替わるが、過度なパフォーマンスは一切廃されており、「ゴリラズの音楽」に細部までこだわるデーモンの情熱が伝わってくる。 幻想的なバックスクリーンの彩光の影に隠れているデーモンが、最後にちょっと出てくるのが嬉しかった。 |
Phase One: Celebrity Take Down (W/Cdrom) [DVD] [Import] |
たぶん、これを買おっかな~って考えてる人ってゴリラズの相当ディープな ファンだと思うんだけど、そんな人にはたまらない内容です。 オフィシャルのgorillaz.comと同じで、コングスタジオを歩き回ってPVや アニメを探すんですが、ところどころに隠しイベントがあったりします。 セットでついてくるCD収録のミニゲームも、昔のマリオとかマリオカート みたいな感じでめっちゃ楽しいです。 とにかくPV、アニメ、ゲームとこんなに遊べるDVDは初めてです。 あと、このDVDに関して言えばリージョンフリーだから日本のデッキで普通に 見れます。英語わからんくても構わんって人にはお勧めです。 全然安いからね。 |
GORILLAZ |
このおかしなマスコットキャラクターの絵の裏に隠されていたのは
悪ふざけの遊びでもなんでも無かった。 ひたすら豊潤で懐の深い英国天才ミュージシャン、デーモン・アルバーンの才能の刀だった。 HIP HOPをフューチャーして、アメリカでも大ウケだったが(狙ってたのかどうかは定かではない) ブラーは知らないけどゴリラズは知ってると言うアメリカの若者も多いらしい。 英国の現在のシーンを見渡すと デーモン・アルバーンがやって来た事の二番煎じをいくらでも発見出来る それほどなのだ。最先端でブレがまったく無くしかもカッコイイ こんな事が出来るのはデーモンだけだ |
ディーモン・デイズ (CCCD) |
ストリート・ロック特有の直線的な怒りも,へヴィ・メタルのような激しさも,KORNのようなおどろおどろしさもない。淡々としていたり,妙に明るかったり。それでいて背筋が凍りつくような戦慄さえ感じる。それは絶望にも似た現実に対するあきらめと,そこから来る自己中心的な刹那主義,すなわち閉塞的な現代社会で生きる若者の病巣が克明に描かれているからか。不満をぶちまけ,怒りを爆発させることはたやすいが,冷静に現実と対峙することは容易ではない。それだけに聴く者に与えるインパクトも大きい。
闇夜に蠢く魑魅魍魎を想起させるイントロ,かったるいトラックとは裏腹に恐ろしい現実を歌い上げる「Kids With Guns」,ブラジル音楽を下敷きにアグレッシブなラップなども交えた「Dirty Harry」等々,冒頭から一癖も二癖もあるナンバーばかり。特に中盤以降が素晴しい。薄気味悪い笑い声で幕を開ける「Feel Good Inc.」はマイナー調のメロディアスなアップテンポ。憂いを帯びた「El Manana」はシリアスなナンバー(PVは非常に衝撃的な内容らしい)。淡々とした展開が絶望感にも似た深い悲しみを感じさせる「Every Planet We Reach Is Dead」は,ジャジーなピアノとヘヴィーなギターによるエンディングのインストゥルメンタルが見事。大国主義を皮肉った「Fire Coming Out Of The Monkey’s Head」は,ニヒルで重厚なスキャットが印象的。白昼夢のように幻想的なメロディーのスロー「Don’t Get Lost In Heaven」〜「Deamon Days」は退廃的な美しさをたたえている。 ジェイミー・ヒューレットの描くキャラクターの斜に構えた,この上なくダークな雰囲気もいい。目も背けたくなるほどシリアスで奥の深い傑作である。 |