魯山人の料理王国 |
魯山人が色々な料理について、その食べ方、味わい、思い出等を語った本です。一つのテーマが、長いものでも3ページほどで区切りが付くし、また鮎、河豚、豆腐、鴨、茶漬けなど料理単位で区切られているため、目次を見て自分の好きな食材から適当に読んでいく、といった読み方が可能です。愉快なのは、巻末に掲載されている魯山人の洋行記録で、ヨーロッパ、アメリカ各地で食べた料理を批評していますが、やはりというか、まあコキおろしています。トゥールダルジャンでは、鴨に熱を入れすぎていて味が台無しになっているとして、ギャルソンに命じて料理途中の鴨を出させ、それを持参したわさび醤油で食したら大変うまかった、といったようなエピソードが載っています。料理好き、特に和食に目が無い方には楽しめるでしょう。 |
魯山人の器 (NHK美の壺) |
魯山人ファンには物足りないと思いますが、
歴史も少し学べるし、陶芸を初めて数ヶ月の私にとって大変役に立った。 簡単な図柄がたくさん出ているので釉薬の時に、 図柄アイディアを参照するのに使えました。 |
魯山人の食卓 (グルメ文庫) |
1998年にランティエ叢書(文庫)として出たものの新装版。
内容は変わっていない。 魯山人が1930-50年代に書いた16篇のエッセイがまとめられている。もともと『星岡』に掲載されたものがほとんどで、魯山人の食へのこだわりがストレートに表現されている。 茶漬けについての話が面白かった。塩昆布、鮪、ハモ、穴子などの茶漬けが取り上げられ、その味わい、食べ方、ポイントが指摘される。 とても頑固そうで偉そうなところは、いかにも魯山人の文章だ。好き嫌いが別れるところだろう。 160ページ弱と薄い本であり、いささか物足りない思いが残った。 |