ユート 2 (2) (ジャンプコミックス) |
1巻が主人公のユートの北海道時代の回想シーンが中心でしたが、2巻では彼が東京の小学校に転校し、新しい友達やスケートリンクでの活動が中心です。 転校は大変ですが、新たな地での彼の活動が丁寧に描かれているのは高評価につながります。 以上の事を踏まえ、星5つ。 |
バイトでウィザード (1) 轟け我が魂よ、と異端者たちは嘆いた (カドカワコミックスAエース) |
とにかく、原作に比べて喋るしわりと表情の変化が多い。 なにも考えずに読んだら違和感はない、マンガとしても、一話二話で掴みをきっちりやっているから十分楽しめる。 |
トヨタカップ 第23回 レアル・マドリード vs オリンピア [DVD] |
レアル・ファン、華麗なスペクタクル・サッカーを観たい人には超おすすめです。 ロナウド、ジダン、フィーゴ、ラウール、ロベルト・カルロス・・。さらにベンチにも代表クラスの選手がズラリ。この史上最高の豪華メンバーによる“エンターテイメント”をとくとご覧あれ。本当に面白いサッカーを見せてくれます。特にフィーゴとロベカルのプレーにはため息連発。 対するオリンピアも、トヨタカップでの歴代の南米代表の例に漏れず、結束が強く粘り強いチームでした。あの“白い巨人”を相手に堂々たる闘いぶり。時折、「おっ!」と思うようなチャンスも作ってます。決して派手ではないが、レベルの高いチームであることは事実です。 トヨタカップでは初の舞台となった夜の横浜国立総合競技場の景色も手䡊¼!って、とても美しいゲームでした。 |
バーにかかってきた電話 (ハヤカワ文庫JA) |
数年前に読んでいたのですが、再び読み返してみて驚きました。 現在刊行されている「俺」シリーズ5作のなかで最上の出来です。 この作品にはいわゆる「ハードボイルド」小説のキモが、きっちりきれいに収まっている、そんな印象を受けます。 一番好きなシーンは、悪いやつらから袋だだきにされて、反吐まみれの「俺」が、ゴミ溜めと紙一重の自分の部屋を掃除して、シャワーを浴びて、クリーニングしたてのスーツを着て飲みに行く部分。 ここを読むと、「人間って、些細な生活の積み重ねで回復できる、結構強いものだな~」と勇気付けられて、スキです。 そう、ハードボイルド小説のキモって、時間軸と視点が、主人公とかっちり合っていることなのです。前後に行ったりきたりしないところ、一歩一歩、時間を積み重ねて傷つき、怒り、真実を知るところに、僕らはきっと、「毎日の退屈な生活も、それほど悪くないじゃないか」と勇気付けられるのでしょう。 どうでもよいことですが、この人の作品を読むと、無性にウィスキーが飲みたくなりますね。僕も、喫茶店でピラフと12オンス・タンブラアに入ったウィスキーを昼間から体に流し込みたくなりました。 |
哭きの竜・外伝(4) (近代麻雀コミックス) (近代麻雀コミックス) |
桜道会甲斐組若頭天現寺守。ヤクザらしくない眼鏡をかけているし、とぼけてはいるが一本筋が通っている。いい味出していると思う。好きなキャラクターだ。でも、最後は竜から「あんた・・・背中が煤けてるぜ」と言われてしまうのだろうか。
この巻の最後に突然登場するスキンヘッドの男は一体何者なのか。これからこの男はどう絡んでいくのか・・・。はやく続きが知りたくてウズウズしている。連載を読めばいいのだろうが、単行本で一気に読む楽しみの方が大きいので、やはり5巻の発売まで待つことにしようと思う。 |
メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(スペシャルエディション) |
ムービーがあふれ出して止まりません。 合間合間にプレイできるところもほとんど物語の核心に触れない移行部ばかりで、自分でプレイして物語を進めている実感が無かったです。 正直ゲーム部分を全部削ってムービーだけ繋げても物語が問題なく成り立ってしまいます。 しかしこの批判を許さないような売り手市場ぶりには幻滅。 |
ザ・インタープリター |
ニコール・キッドマン、ショーン・ペン共演の同名映画の原作ですが、良く知られているように、中身は多くの点で異なります。同時通訳の女性主人公が偶然聞いた話から、おもにニューヨークで事件が展開するという点が共通はしています。しかし、映画の方のニコール・キッドマンが、アフリカ育ちで国連で仕事をしているのに対して、こちらの原作本の主人公はヨーロッパ育ちで、ニューヨークでは派遣されて企業のために働いています。また映画は暗殺計画がストーリーの中心ですが、この原作にはその要素はなく、一方で恋愛の要素が大きくなっています。ただ、両方とも、主人公の女性がそれぞれ通訳としての使命感を持っている、と言う点では、映画のニコール・キッドマンの態度にある清々とした面は、本の主人公にもイメージがダブってきます。また一方、この本のほうでは、作者が同時通訳者であっただけに、ヨーロッパ人の同時通訳者の言葉(言語)に対する感性ということが大きな特徴となっています。フランス語、ドイツ語などヨーロッパの言語に興味のある人にとっては星4つ、さらに通訳を目指している方にならば星5つに値する本です。 |
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (2) (角川コミックス・エース 114-4) |
1巻の雰囲気からして大して期待せずに今巻を読んだのですが、情景を思い浮かべながら読むと後半辺りに感動しました。 話は悪くないのですが、原作を元にして書いている為か、コミック化して描写を補完出来ていない気がします。 原作の小説というのは当然、文章だなので読み手に様々な想像で足りない表現を脳内で補完できるのですが、コミックというのは絵も加わり、場面のイメージがそのまま伝わってしまうのでコミック作者はある程度を工夫をしなくてはいけません。 コミック版ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂはその工夫が不足しているのかなんなのか、少し物足りない描写になっていて勿体無く感じます。 あと絵も描写している角度によってヒロインがかわいく見えたり見えなかったりとするので、画力が足りないように感じました。 いろいろ書きましたが、描写力・画力に難ありですが個人的には満足なので星4つです。 |
信長の野望 烈風伝マスターブック (MASTER SERIES) |
パワーアップキットの解説、イベント一覧、Q&A、武将の相性、地域別攻略法など、知りたい情報がほぼすべてここにかいてあり、攻略本がほしいなら本書一冊で十分。まさにマスターブックの名前にふさわしい。 |
白の軍団 ベッカムとレアル・マドリードの真実 |
ライターはアルゼンチンとイングランドのハーフで、イングランド在住のレアル・ファンという、この本を書くために生まれてきたような人物。ベッカムの入団会見のインタビュー役も仰せつかったサッカーライターというより、普通のジャーナリスト。なかなか読ませてくれた。いまやマドリーというとチームそのものがネタのような感じにもなっているし、500頁超と大部な本だけど、サッカーファンなら読んでも損はない。
ベッカムが在籍することによって、マドリーはアディダス社と8年で総額4億8000万ユーロの契約を結び、04/05シーズンの収益予測は単年度で3億ユーロに達したという。つまり、マドリーはベッカム獲得によって、それ以降タイトルには見放されているが、マドリーという「ブランドを強化し、そこから金を生み出す方が、優勝するサッカーチームを作るよりもずっと簡単だと結論付けてもいい」(p.489)ということなのか。確かにマーケティングとしては「超一流選手ほどお安い」というのは真実だろうし、確実に勝てるほどサッカーは甘くないのはわかるけど、このままの路線でいくのだろうか、マドリーは。それで最終的な勝利を得られるのだろうか。 1シーズンで解雇されたケイロス監督はペレス会長は世界中の監督が知っていることを知らない、と語っている。それは攻撃側と守備側にわかれて6対6のミニゲームをやると、必ず守備側が勝つということ。「試合を始めると、攻撃側は背後に大きなスペースを作っていまう。それは、自分たちが作る得点チャンス以上に、相手に得点チャンスを与える。それが真実だ。現実だ。サッカーの真理なんだ」(p.456)。 |