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死霊〈1〉 (講談社文芸文庫)
1巻は探偵小説なので面白い。
それ以後の巻は、思考を強制する呪文、そしてその思考の継続を受け継げさせるための遺言のような感じ。

そんな書が文庫になってしまうのは、悲しいというか社会の終焉さえ感じさせる。

存在というものに、秩序や整合性や必然性を感じるか、意味の無意味性を追求するか、問い自体の空虚を感じるか、いずれにしても、人間の感覚に根ざしている点で、哲学小説ではなく、おそらくもっと単純で深遠である。




 

変人 埴谷雄高の肖像 (文春文庫)
ほとんど理解不能だった『死霊』の作家、埴谷雄高を巡って20数人の作家や縁者などにインタビューしたものをまとめた1冊。親本は99年の刊行であり、インタビューに応えた側は、既に鬼籍に入った人も少なくない。
著者の木村は東大教養学部の立花隆ゼミの課題として、埴谷に関するインタビュー集を構想したようであり、完全な黒衣に徹した姿勢がこの本を類書にはない面白いものにしている。

興味深かったのは、やはり鶴見俊輔や小川国夫、吉本隆明といったところだが、井の頭公園近くの埴谷行きつけの喫茶店のマスターや面倒を見てもらっていた隣家の夫婦、最晩年を看取った家政婦さんの章が面白い。食い物の好き嫌いが多く、一旦旨いと思ったウナギを毎日のように食し、つくってくれる人に悪いからと食いたくないものを隠れて捨てる、埴谷の人がいいボンボンの性質がはっきりと語られている。

抜群に面白かった大岡昇平との対談『二人の同時代史』(岩波書店)で、埴谷は「饒舌ボレロ」と自称するほどのおしゃべり好きであることがわかったが、野菜ジュースはフルーツミックスじゃないと飲めないなどというおかしさも含めて、本書の「発見」は多いに楽しめた。

では、『死霊』でも読んでみますか。

 

死霊〈2〉 (講談社文芸文庫)
黙狂の矢場徹吾と異母兄弟の首猛夫がこの『死霊』のテーマを語り始めました。3巻で愁いの王の三輪与志が加わってそれをまとめあげるんですがここまで来る布石の長いこと。時間の経過をみると数日の間の出来事なんですがね。私は一巻の必要性を疑っています。しかし読みではあります。

この著者の問題点は1センテンスが妙に長いこと、著者のイメージによる造語の適切不適切によって話の流れが所々阻害されている点です。他の本にも言えることなんですけどね。それを我慢できれば十分楽しめる内容です。面白いです。


 

埴谷雄高 動画

埴谷雄高独白 死霊の世界(2)




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