「バチカン奇跡調査官」ブックトレイラー typeO
コミッカーズアートスタイル〈Vol.1〉最新カラーテクニック |
アートスイルになる前(コミッカーズだったころ)までは書店でよく見かけて購入していましたが、アートスタイルになってからは品揃えの良かった書店でも見かけなくなりました。やはりマイナーなのかもしれません。作品が出来上がるまでの過程が載っているのは良いと思います。いろいろな方の技法も参考になると思います。読むだけでも内容的には楽しめました。(以前と同様に)
星が4つなのは(私的に)説明不足かな・・・と思う部分があったからです。 |
化身―探偵朱雀十五 (トクマ・ノベルズ) |
【化身】でボカしているが、十五は23歳でも通ったろう。
彼程のド秀才であれば。(戦前の大学入学最低年齢は十五) 00年の離島ものや04年【夢魔の…】(美鈴なる同名の遊女有)、 そしてデビュー作が交錯…。日本海に雪舞う昭和8年暮の舞鶴。 戦前は法律婚に父の許可が必要故、十五の両親がそれを成就 していたとは思えない。中国を当時の日本人は非常に蔑視 し更に朱雀家は華族だった。生母が末娘と逐一出るのは、後に 彼女の弟が現れる伏線か?封建制が強い時代、子の価値は下へ 行く程落ち中国も男尊女卑だった。彼の生母が人から好かれる タチだったのが救いだろう。彼女の生き様、あれは贖罪か? 疑問は十五が5歳で生き別れとなっていたのに、生母がスタァ でマスコミに写真が出ていたのでもあるまいに、何故この頃に なって生母だと、大勢で写った写真1枚で識別出来たのか? (日本では中高年女性となるとすぐに母…となって了うのは、 男女の機微が成熟していないからだ) デバガメ少年が覗いた十五の背中のスミについては分かったが、 十五はそれしょって、学生時代どうやっていたのだろう? 〜十五シリーズは01年【上海…】で人気が落ちたらしい。この 後、3年もブランクを作ってしまい、後04年・05年と1冊ずつ刊 行、又3年ものブランク。今年やっと発表されたのが本作だ。 願わくば、この後1年せずして次の作品が出て欲しいものです。 (PS.十五のルックスだが、独人父と邦人母との悲恋、とかの方 が、ああいうルックスになると思うんですが…) |
殉教者は月に舞う (カッパノベルス) |
戦前の浅草を主な舞台とした推理小説、朱雀十五の孫が出てくる推理小説です。 出てくるのは十八代目とその双子の弟。 ノリは十五のと殆ど同じです。 性格は祖父よりもまともかもしれないけど、所詮は血縁者。 十五のシリーズが好きであればオススメ。 正統派が好きな方にはちょっといただけないかも。 感想としては、登場人物のパンチが弱い。 トリックの感想は単純にして強引。 最初の被害者の家族に関して思わせぶりな記述があるので、そこら辺も丁寧に処理して欲しかった。 |