TOKYO TRIBE 2 ANIME#9_4
隣人13号 [DVD] |
本作は基本的に「村崎の夢」である。だからこそ意外な展開もOKだし、過度なバイオレンスも様になった。現実であったらかなり怖い。中村獅童は普段から眼光の鋭さで売る俳優であり、まさにハマり役であった。また対抗する新井浩史も凄味十分の演技で魅せる。ふたりとも「いま、会いにいきます」や「天国の本屋」ではまったく違う一面を見せるので、やっぱり映画俳優の実力だなあ、と思う。対して小栗旬はまだまだこのころは青かった。実際に悲惨な目に遭うのは、小学生時代の子役であり、またバイオレンスは獅童の役回りで、役者としての立ち位置が難しかっただろうと思う。存在感が希薄なのである。役柄からくる現象ではなく、本当に映画の中で希薄なのだ。ラストシーンも子役と獅童の絡みなので、本作のテーマである2つの人格表現はこのふたりの仕事である。残る2つの人生は確かに小栗の出番だが、正直あまり意味がなかった。まあ、このあと小栗は大ブレイクするので、大きなステップとなったことに疑いはない。冒頭からグロいシーンの連続なので、スプラッター系に弱い人は要注意。日本映画では珍しい絵作りであり、作品はおすすめです。 |
TOKYO TRIBE2 12 (12) (Feelコミックス) |
人の命やらをあまり深く考えず、その場その場の若気のいたり的衝動というか、雰囲気を感じるマンガ?
全くもって、何を表現したいのか理解不能。 新宿・渋谷・池袋・吉祥寺など、地方の若者達があこがれる東京の街並みのそそる描写の仕方や、 あからさまに非現実的なバイオレンスで繰りひろげられる、狂気じみたチーム同士の抗争とか・・・ 発想や題材は魅力的であっても、展開や構成のツジツマが全くといっていい程合わないから、当然ツメも甘くなる。 作者個人が憧れているであろうストリート系不良のライフスタイルや趣味など、読者の支持を得ているようですが 当初の企画よりストーリーが大きくなりすぎて、この人の手に負えなくなり後ヅケ・後ヅケの行き当たりばったりで 描かれているとしか思いようがない。 肝心の登場人物の心理描写とかも焦点がズレているから全く臨場感が無く、タダのオドロオドロしいだけの 「青臭い殺戮の茶番劇」にしか感じられない。 巻末での自己PRや言い訳がましいコメントやら、グッズの宣伝とかするヒマあったら、描いてる作品の影響力や意味、 それに伴うストーリーの構成や心理描写やらしっかり考えてください。 「TOKYO TRIBE 2」は、もっと面白い作品になれたハズなのに・・・・・残念。 |
TOKYO DRIVE 1 (1) (KCデラックス) |
Tokyo Tribe2の外伝。おなじみムサシノSARUのメンバーが登場する短編集です。
アクションもあるけど、 基本は友達と過ごすゆる〜い時間を描いた‘ちょっといい話’が中心です。 生活のディテールがめちゃ細かいのにも注目。 こんな漫画描く人、案外少ないんじゃないでしょうか。 地方在住の自分としては、東京楽しそうだな〜って思いました。 あ、あと流先輩スゲー! |