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ゼロアカ道場 アポなし突撃 その2




灰色のダイエットコカコーラ
タイトルからして何だか胡散臭さがプンプンするが、
これが意外と良い作品であった。
具体的には「覇王」なる漠然とした、
それでいてなんだか権力のある存在になろうとする若者の話である。
特に表題作の出来は最高で、
こういった小説は良い意味で若者にしか、
それも現代のアニメやライトノベルなどに目配せをしている者にしか書けないであろう。

「覇王」とは比喩であり、
「作家」でも「ミュージシャン」でも「クリエイター」でも何でも良いのだ。
(しかしそれをあえて「覇王」として書ききった所に佐藤の個性がある。)

そしてその目標に向けて努力したり、邁進するわけではなく
文字通り夢想し、自己嫌悪に陥り、同じ所をグルグル回り、
時に恋愛や、目先の目標達成に逃げ、
結局肝心の目的には何一つ近づけないといった
現代の若者の心理を、焦燥を、上手く捕らえている秀作であると思う。
いろいろな人に是非、
読んで欲しい一作。

 

フリッカー式―鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)
カバーの折り返し部にこんな文句がある『本書は「ああっお兄ちゃーん」という方に最適です(嘘)。」
何が(嘘)なものか。「何だか通い妻みたいだね」と言って兄の家に押しかけて朝食をつくる妹を登場させておいて。下品な言い方になるけれども、著者は明らかにドSのロリコンだ。本書を読めばわかる。主人公を通して著者は自分の欲望を満たし、主人公を打ちのめすことで懺悔の代わりにしているように見える。

レイプされ自殺してしまった妹。兄は復讐のためにレイプ犯の娘を拉致監禁する、というのが大まかな内容だが、要素として予知能力、地方信仰、猟奇殺人などオカルト的なものが多分に含まれていて、そのあまりの濃さに胸焼けするほどだった。

こんなに色々詰め込み、話も方々に展開させておいて最後はきちんとオチるのだろうかと心配していたが、何のことはない。ラストでは下手な推理ドラマみたく当事者の真相告白大会になり、全て収まるところに収まってしまった。なんだかなー…。

描写がグロいこともあり、読後どっと疲れる作品だがメフィスト系デビュー作としては秀作の部類に入るのではないだろうか。それが正直な感想だ。

 

エナメルを塗った魂の比重<鏡稜子ときせかえ密室> (講談社文庫)
加筆修正されたそうですが基本的には相変わらずなんです。どっかのレビューで佐藤作品は冷たいエンタメと評されていましたがまさしくその通り。もちろん細かい違いはあります。
その違いは読んでみてからということで、最も特筆すべきは解説があの上遠野浩平であることです。上遠野浩平と言えば電撃文庫のブギーポップシリーズで有名な小説家さんですが、何故この人なのかというとたぶんノベルス版の帯を書いたのが上遠野さんだったので、じゃ今度は解説を、みたいなことかもしれません。今度の解説もブギーポップではお約束になっている作者もどきの2人によるあとがき形式(わかりにくい表現ですが読めば納得するはずです)を書いています。

 

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