428 -封鎖された渋谷で- オフィシャルガイドブック |
428のスタイリッシュな世界観をそのまま本に移植した感じです。ゲーム並に改めて「写真」のパワーを感じることが出来ます。 またインタビュー、制作秘話は勿論、空きスペースを利用して雑誌・新聞広告風の428関連パロディが随所に散りばめられております。なかなか細かい作りです。 ただ攻略目当ての方にはおすすめできません。あくまでヒントしか載ってませんので。 2,205円と値段は割高ですが、本当に428が好きな方にはオススメできる一冊かと思います。 |
殺戮にいたる病 (講談社文庫) |
タイトル通り「病」という言葉が当てはまる作品です。殺人者の視点で描かれるパートがまさにそれですが、読後はもっと深刻な「病」の正体に暗澹たる気分にさせられます。物語に謎めいた要素が少ないためか、伏線は見落としがちでトリックは見破りにくいでしょう。それだけミスリードが利いているということですが、この仕掛けによって明らかになる真相が作品のテーマ性を一気に高めています。物語を最後にひっくり返してさらに大きな世界観をもたらすこの構成は見事と言わざる得ません。作者の代表作ですね。 |