Avalon |
CDのジャケットも相まって、まるで京都か奈良の寺院を参拝しているような畏まった気分になります。しかしブライアン・フェリーの軟体ボーカルが非常に親しみ易く、見事なポップミュージックとなっています。 |
Avalon |
1982年発表のロキシー・ミュージック8枚目のアルバム:AVALONが発売20周年を記念して"21st Anniversary Edition"としてCD/SACDのHybridで再発されました。 今回の再発に際して、Bob Clearmountain(!)とBob Ludwig(!!)が新たにRemixed/Remasteredしており、またSACDにはExtra Tracksとして"AVALON"録音時のアウトテイクと思われる"Always Unknowing"(Ferry)が新たに追加されています。ブックレットには録音当時のProducer:Rhett DaviesとEngineer:Bob Clearmountainからのコメントと、メンバー3人(Ferry,Manzanera,Mackey)の録音当時の若々しい写真も収録されています。 このアルバムの評価については今更何も申しませんが、まだこのアルバムをお持ちでない方は勿論のこと、既にお持ちの方にも購入することを是非お薦め致します。(音楽も音質も)最高に気持ちの良い音です!以上 |
ヴィジュアル・ヒストリー 1972-1982 [DVD] |
この時代のバンドのカラーやレア映像をこうして大量に一気に観るのは、まさに「怖いもの観たさ」の気持ちが入り乱れ、何とも言えない感じがする。この頃のヴィジュアルはあくまで雑誌やジャケ写から想像するしかなく、子供の頃読んだ『赤毛のアン』が実写で再現されても何となく想像と違う・・そんな感じに近い。
その昔、ロックの世界では映像に媚び売って活動するのは余りヒップなことではなかった。しかし昨今次々と昔の音楽番組の映像が発掘され新鮮な感動を呼んでいる、ロキシーも例外ではない。音だけ聴いても結構難解なイメージがつきまとっていたが、こうして映像を見て「とてもムチャクチャするおじさん達だったんだな」と痛感している。EMSで宇宙の音を奏でる宇宙人のようなイーノ、どう考えてもヘンなアクションのフェリー、奇抜などとうに超えた存在のマッケイ、実は激しいポール・トンプソンなど、まさかこんなものまで観れるとは、的映像の満載。観てハタと気が付いたが、もう鼻から採算度外視の作品である。普通こういうものは売れない。 私の注目は第1期の活動が止まる75年〜76年頃の『サイレン』のツァー映像。特にウェンブリーでの映像が残っていること。このツァーの前座はかのサディスティック・ミカ・バンドで、もしかして映像が同時収録で残っていないだろうか・・。というか、このツァーのフル・ヴァージョンが観たい。この偉大なオムニバスに続けて、採算度外視でバラ売りして欲しい。 |
Thrill of It All: A Visual History 1972-1982 (2pc) [DVD] [Import] |
送られてきた輸入版はNTSCで、リージョンの記載がありませんでした。国産のDVDレコーダで問題なく再生できました。内容は評価通りで、年代順に演奏が並んでいる、素晴らしいものです。 |
ザ・ハイ・ロード [DVD] |
本作はCD「ハート・スティル・ビーティング」と同じアヴァロン・ツァー、82年フランス、フレジャスでのコンサートを収録したもの。同じツァー、同じ会場で日時を変えてコンサートを2度行ったとは考えにくいから、両作品は同じステージを記録した作品のはずだ。しかしながら、両者は収録曲が若干異なり、曲順も異なる。まず、CDは「インディア」を短いイントロに使って、実質的に「キャント・レット・ゴー」で開幕するが、本作ではCD未収録の「ザ・メイン・シング」で始まり、「アウト・オブ・ザ・ブルー」「ボウス・エンズ・バーニング」とたたみかけるように定番曲が続く。最初のうちは白のスーツ・蝶ネクタイで決めていたブライアン・フェリーがコンサートの進行とともに上半身はシャツ1枚で袖をまくり胸を一部はだけたラフな姿に変っていくから、ステージは本作の曲順通りに進行したと考えられる。さらに「ダンス・アウェイ」から他の音源にはない繋ぎの部分を経て「恋はドラッグ」へとメドレーでつながる構成も本作だけでしか体験できないはずだ。私の推理が正しいなら、CDは編集の手を加えていることになる。音もボブ・クリアマウンテンMIXによってCDの方が洗練されている。本作は音の面でステレオどまり。しかし、ステージの生の姿を伝えるラフな音は、CDとはまた違った持ち味がある。それに何といっても視覚面の魅力、特にフェリーの男の色気が一番感じられるのが本作だ。やはりロキシーの黄金期のライヴの充実ぶりを伝える貴重な映像作品として私は高く評価する。 |
Video Collection [VHS] [Import] |
私の購入したものは日本向け(リージョン2設定)のプレイヤーで再生できました。 |