雙面騎士Chevalier:Le Chevalier D'Eon(シュヴァリエ)op-------Born(真人版)
「シュヴァリエ~絆と報復~」オリジナル・サウンドトラック |
シュヴァリエは中世のヨーロッパが舞台なだけあって、その時代を思わせる華やかで豪華な雰囲気と、そしてその時代の裏をゆく暗い部分とを壮大なオーケストラで表現されています。どの曲も聞き応えがあります。クラシック調の音楽が好きな人には特におすすめです。
発売とほぼ同時に購入しましたが、今でも何度も聞き返してます。 作曲(OP/ED除く)はあの「ごくせん」でもお馴染みの大島ミチルさんです。そのあまりの楽曲の雰囲気の違いに驚かされるかもしれません。 |
メリィ・ウィドウ [VHS] |
巨匠ルビッチのオペレッタ映画の代表作。
モーリス・シュヴァリエとジャネット・マクドナルドが一緒に歌うシーンには、ただただ陶酔。 |
ダージリン急行 [DVD] |
父の死をきっかけに三人の兄弟が集まり「心の旅」と称してスピリチュアルな旅をするヒューマンドラマ。映像に音楽が素晴らしくマッチしていてとても心癒される。インドの風景も印象的。
三人の兄弟は衝突したり助け合ったりと何とも人間味あふれるはちゃめちゃな展開。コメディチックに描いていておもわず笑顔が出るシーンが随所にちりばめられる。三人の会話、動作が本当に面白かった。 映像、音楽、演出など他の映画にはない独特なテイストを醸し出している。インドの宗教的な感じとか、ロードムービー的な郷愁を漂わせる感覚というか、何とも表現しがたい新しい感動があります。 |
昼下りの情事 [スタジオ・クラシック・シリーズ] [DVD] |
題名からは想像もつかないロマンチックコメディである。パリの豪華なホテルを舞台にゲーリー・クーパーとオードリー・ヘプバンが華麗な恋のかけひきをみせる。クーパーは年季の入ったプレイボーイで、深入りしない主義だったのが、若いオードリーに翻弄されて本気になる。
ビリー・ワイルダーの人間観察はするどい。実はオードリーのほうが先に恋していたのだ。ホテルを去るオードリーの後姿が彼女のこころをうつしている。この映画では四人の楽士がおもしろい。どこにでも現れて「魅惑のワルツ」を奏でて場を盛りあげる。 ラストシーンは感動的。クーパーは動き出した汽車からオードリーを抱きあげて去っていく。父のモーリス・シュバリエが柱の影から見送っていた。笑わせてほろりとさせる映画だ。 |
シュヴァリエ 7 (7) (マガジンZコミックス) |
冲方先生の濃厚なストーリーと夢路先生による緻密で迫力ある絵が特徴のシュヴァリエ!数々のアナグラムや見ごたえのあるバトルシーンや、ストーリーの中のシリアスとギャグの落差がこの漫画の面白さだと思います。また姉・リアの魂を降ろし女装して戦うという特殊な設定の主人公・デオンや彼の周りの個性溢れるキャラたちも、この漫画を彩る魅力になっています。またリアのドレスも非常に魅力的なデザインなんですが特に制服組のデオン達と別に、服装が変わるルイ陛下やマダムやソフィアの服のデザインも見てて楽しく、同時に毎回新しい服のデザインを考える夢路先生の想像力に感服しています。これからもますますデオンとリアの姉弟の闘いは苛烈になっていくと思いますが、これからもバンバンアクションしまくって面白いストーリーを展開していくよう願っています♪早く7巻発売されるよう楽しみに待ってます☆ |
世界エネルギー市場―石油・天然ガス・電気・原子力・新エネルギー・地球環境をめぐる21世紀の経済戦争 |
本書はエネルギーに関わる幅広いテーマを概説し、この分野の見取り図を分かり易く描いていて、総論的な入門書としてとても良い。カバーされているテーマは、エネルギー安全保障、エネルギー産業の自由化と規制、電力、天然ガス、石油、地球温暖化と持続可能な開発等を含み、特に著者が大学教授を務めるフランスをはじめとするヨーロッパのエネルギー業界の話に詳しい。他方で、石炭市場、中国やインドのような国で重要であるクリーンな石炭関連技術や水力発電についてはあまり書かれておらず、省エネを促進するESCO事業の役割等も殆ど触れられていない。いずれにしても、エネルギーをめぐる様々な緊張関係(エネルギー資源の輸出国と輸入国、環境保全や気候変動対策と経済発展、公共の利益と私的利益、投資家と様々なリスク、エネルギー源間の補完性や代替性、エネルギー源分散化による安全保障強化とコストへの影響等)は良くまとめられている。
フランス人の著者は、本書の中で時折アングロサクソン的な考え方や用語との違いに言及しているが、本書で特徴的かもしれないと感じたのが、市場の役割を相対化して国家の役割を重視しながら、あらゆる手段を使って出来ることをすることを訴えている点だ。21世紀のエネルギー分野における課題としては、(1)様々なエネルギー源の社会的・環境的な外部コストの内部化、(2)省エネの促進、(3)温室効果ガスの削減、(4)経済開発のためのエネルギー資源の投入、(5)関係者への責任感の醸成、(6)国際的ガバナンスや規制の強化、が挙げられ、二国間や多国間の協力体制、国や地方公共団体が社会的規範、啓蒙、情報、基準・認定制度、課税、補助金、投資、排出権取引市場の整備等の手段を活用して取組むことが重要とされている。特に、エネルギー需要側の政策を優先的な課題と位置づけている点が興味深い。 |
真珠の耳飾りの少女 (白水Uブックス) |
17世紀オランダの画家フェルメールの絵「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」の舞台裏を描いた小説です。
この小説を読んでいると、デルフトの街を一緒に歩きフェルメールの屋敷に住んでいる気分になれるほど、臨場感溢れる描写が続きます。 そうした環境の中で、フェルメールとフリートの主人と女中と言う関係を超えた心の通い合いが見事に描かれています。 この相互の感情が、どれほどのものであり、どれほどの恋心であったかは、当時の時代背景を考慮に入れれば、相当強い恋愛感情だったのだろうと思われます。 このあたりの心理描写は素晴らしく、主人(婿養子)としてのフェルメールの感情を殺した行動と、抑えても抑えても溢れ出てしまうフリートの感情が、実に良く伝わってきます。 更に、映画と違うラストの1章が、フェルメールの押し込められていた感情が表面に打ち出されます。 フェルメールの絵画のバックにあるものを知る上でも素晴らしい作品だと思いますが、それ以上に素晴らしい恋愛小説だと思います。 |