Aya Hirano - Unnamed World (Live)
unnamed world |
この人はロックを歌わせるといいなぁ…、と感じたシングル。LOVE★GUNやNEOPHILIAも聴きましたが、やっぱりロックが似合います。それは声質からきているのか、歌い方からきているのか…。 声質は…芯が通ったハードヴォイスというか…。すごくハードに声が響きます。なのかもわかりませんが高音域の地声はツンツンした印象も…。歌い方としても、わりとストレートで大人し目な印象もありますが、ビブラートも案外多様していますね。でも…、ビブラートの使い方が少し特徴的になってしまっているというか、きれいなビブラートなのに一部迷いがあるビブラートになってしまったなぁという印象を受ける部分もありました。ビブラートかけるの?かけないの?と迷わせるような。まだ歌い方が自分の中で完成されていないのかな…。まだ若い方ですから、これからも応援したいと思います。せっかくの技術がまだ解放されていない気がします。 あと、Maybe I can't good-byeの作詞は平野綾さん本人!?ちょっと驚きでした。 |
霞 |
「霞」は、テレビアニメ「二十面相の娘」のオープニングテーマです。
歌詞は明らかにラブソングなのですが、このアニメの独特の世界観、ひいてはその背後にある乱歩の世界によく馴染んでいると感じます。これは、一曲の中に、夜、闇、夜空、星空といった歌詞が何度も出てくるためだと思います。(「夜の夢こそまこと」とは、大乱歩の名言です。) また、曲の半ばにある「突然君が居なくなった」というフレーズは、アニメの主人公の女の子が二十面相によって日常の世界(うつし世)から連れ去られたことを暗示しているようです。実際、アニメのオープニングは、この歌詞から始まっています。 「霞」は、普通に聴いても、ラブソングの名曲だと思います。 それが、アニメ「二十面相の娘」とのタイアップによって、さらに輝きを増しているのです。 |
TVアニメ「二十面相の娘」オリジナルサウンドトラック |
昭和の時代の混迷と雑踏の中の活力。
二十面相の娘という作品の中にある人間の魅力や尊厳、生き方に対しての場面によっての表現が、余すところなくかもし出された音楽CDだと思います。 アニメの動画だけでは表現しきれない音楽による世界観は本当に素晴らしいと思います。 ボーナストラックに収録されたよき正義も何度聞いてもいい歌だと思いました。 アニメの作品のファンであれば、是非聞いていただきたいなと思います。 |
二十面相の娘 8 [DVD] |
2クール作品ながら最終回まで一度もトーンダウンせずワクワク感を持続できたのは久方ぶりで、退屈させない構成の巧さが光りました。特に中盤以降、主役は無論、脇役も悪役に至るまで丁寧にキャラを立たせ、個々の背景を想像させる血の通った物語に進化していきました。それは取りも直さず物語の時間を積み重ねることに成功したということです。「罪を憎んで人を憎まない」一貫したスタンスが堅持され、作品と人物への作り手の思い入れが垣間見えるようでした。チコを演じた平野綾にとって美甘千津子(みかもちづこ)役は大きな財産になるでしょう。今や彼女の代表作は「涼宮ハルヒの憂鬱」ではなく「二十面相の娘」である。ワクワクする冒険譚と個々の人生に射す哀しい翳り。青春の切ない情動を隠したジュブナイル。チコにとって運命の人二十面相ですが、彼にとってのチコもまた当初の予感を遥かに凌いでファムファタール(運命の女性)となっていく。千津子に関わる人々は皆多かれ少なかれ、凛とした強さとそこはかとない優しさに心を動かされる。美しく可憐な風貌と明晰な頭脳、強い意志と行動力、抜群の運動神経、奥ゆかしさと慈愛を知る聡明な魂を兼ね備えた美甘千津子はまさに完全無欠のヒロインです。民衆の深層に戦争の爪痕が消え残る昭和の時代設定も少し古風なキャラクターの個性に馴染み、作品を包む清澄な空気感に香る一抹の寂寥が胸に沁みます。運命的でも不確かな絆を揺らがせる流転の波紋がやるせなく、分け合えない孤独をそれぞれに抱えた人たち。安らかな日々への郷愁を置き去りに少女を運び去る波乱の運命のまにまで、凛と前だけを見据える健気さが眩しい。 |
二十面相の娘うつしよの夜 2 (2) (MFコミックス フラッパーシリーズ) |
二十面相の娘のパラレルワールド的作品です。
かなり面白い作品なのですけれど、やっぱりアニメに合わせて掲載された感はぬぐえません。 前作が良過ぎたのでこう感じてしまうだけかもしれないのですが・・・欲張りすぎでしょうか? 新規で二十面相ワールドに入る方に勧めの作品です。 そしてこの作品の後にはぜひ、前作の二十面相の娘を読んでみてください。 |
二十面相の娘 8 (8) (MFコミックス) |
前巻で二十面相の遺産に辿り着いたチコ。 二十面相への複雑な想いに囚われ暴走する教授を、チコは止める事が出来るのか!? 最終巻ではありますが、ヒキが気になるラストでした。 所謂「投げっぱなし」ではないのですが、読者に色々と想像(妄想?)させる、続編が読んでみたいと思わせるラストです。 チコとおじさんの物語は異国で新展開しそうだし(ひょっとして おじさんは、また某有名探偵小説のあのキャラになるの?とか、 でも「もう○○ない」って言ってるし…等々) ケン兄ちゃんの今後は(個人的に)ものすっごく気になります。 私はこういう終わり方が嫌いではないので、本を閉じた後も余韻を楽しめましたが、 きっちりした結論をお好みの方にはモヤモヤ感が残るかもしれませんね(一応は解決されますが) 星が4つなのは、明智探偵の存在感が薄かったからです。 もう少し活躍させてほしかったなあ… ま、誰が出てきたってチコの魅力にはかなわないんですけどね♪ |