ハンニバル・ライジング スタンダード・エディション [DVD] |
レクター・ハンニバル博士はカニバリズムを伴う反社会的人格障害者だと思われる。博士がそこに至った原因が描かれている。戦時中、逃亡兵たちに妹を食用にされ、自分もまたその肉入りスープを飲まされていたという異常体験が精神に大きな影響を与えたことは間違いないだろう。そして、レディ・ムラサキとの生活。こんなところで何で日本人が出てくるのかよく分らない。日本人という設定は喜んでいいのか、悲しむべきことなのか。西洋人にはエキゾチックな印象を与えるのだろう。
「ハンニバル」ではクレンドラーに自分の脳を食わせるというショッキングな場面が有名になったが、この映画でもショッキングなシーンが目白押しだ。私は、解剖実習用の遺体を保存しているプールの中に逃亡兵の生き残りを入れて溺死させるシーンが最も印象的だった。すぐ隣に浮遊する解剖用死体。犠牲者はこのままでは自分もそうなるという恐怖に慄きながら殺された。背筋の凍るような恐怖だ。なお、解剖用遺体を浮かべる水は保存のためホルマリンを添加してあるはずである。だとすれば、目や喉などの粘膜に激しい疼痛を感じたはずだ。博士の復讐心の激しさを感じさせる。 ストーリーは前作と前後しているが全く違和感はなく、映像も美しく、きれいにまとまっている。良作と言えよう。 |
ハンニバル・ライジング 完全版 プレミアム・エディション [DVD] |
この作品は単体としてなら、なかなかの優秀な作品です!
主人公のハンニバル・レクターが見事に復讐を成し遂げ気持ちがスッキリしました。 女の子役がとても可愛いです!!私は主人公のように人を食べたりはしないが、しかし、もしも妹(この作品のように)が殺されたら・・・・警察、法律などクソ食らえで、人生を捨て、あらゆる方法を考え確実に復讐しますネ!!!! PS この作品は、三部作とのつながりを考えると微妙です。(復讐までなら理解できるが、その後必要の無い殺人鬼に変貌するほど残酷で冷徹な青年にはこの作品の中では感じられない。・・・復讐のあと警察をはじめ、孤児院などかかわった人間を冷徹に殺害してその後羊たちにつながる様な過程を付け加えたなら理解できるが!!) (それからレディームラサキは中国人?・・・日本人女性に見えません。) |
羊たちの沈黙 (特別編) [DVD] |
これほど良質な、サイコサスペンスを見たのは、後にも先にもこの一作品だけである。
この作品には映画を成立させるのに必要な3つの要素が全て揃っている。それは、脚本・編集・俳優である。その中でも俳優は特に素晴らしく、ブレイクする前の、アンソニー・ホプキンスや、ジョディ・フォスターの才能を見抜いたジョナサン・デミ監督は、まさに名監督と言えよう。 デミ監督は、この作品のヒットの後、しばらく低迷が続いたため、一発屋などと揶揄されてしまったが、アンソニー・ホプキンス、そしてジョディ・フォスターはこの作品をきっかけに瞬く間にブレイクした。 20世紀、21世紀の大俳優、そして大女優を輩出したという意味でも、この作品は歴史的名作である。 |
ハンニバル・ライジング 上巻 |
「書かないほうが良い」というのはトマス・ハリス自身も考えたことと思います。謎は謎のままにしておかないと、怪物でなくなってしまう。
あまり期待しないで読んだのですが、たしかにハンニバル・レクターの少年期〜青年期が描かれていて、彼が狂気に目覚める行程がある程度描かれています。 しかし本当に核の部分は相変わらず隠されたままで、読後は「結局何だったの?」という感想です。核心を知ることがなくてよかった気もするし、結局わからないならこの本の存在意義が不明だし…。単なるB級の復讐劇に終わった感は否めません。 レクター博士がどうして殺人趣味に転じたのか、ある程度の答えは前作「ハンニバル」で示唆されていたので、やはり「ライジング」はなくても良かったかもしれません。世界中のレクターファンへの、トマス・ハリスからのプレゼントだと思っておきましょう。 |
ハンニバル・ライジング 下巻 |
評判悪いですが、それなりには面白かったです。
数年に一作、渾身の作品を出す、寡作の作家・トマスハリスの作品だと思うと拍子抜けしてしまいますが、よくいる乱作気味のベストセラー作家の作品ならば、十分及第点ってレベルかな。 |
キネマ旬報 2007年 5/1号 [雑誌] |
阿部寛特集非常に良いです。最近「大帝の剣」や「アジアンタムブルー」、「トリック」などの映画や「ドラゴン桜」、「結婚できない男」などのいろんなドラマで俳優としての個性を出している
阿部寛。 彼自身の役者としての5年後、10年後がどういう個性を持った役者になるのだろうと思うと楽しみです。これからの日本映画界を背負って立つ俳優さんの一人であることは間違いないのですから。これからも映画を中心にいろんな作品での活躍を祈っています。 |