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シャッフルラジオ



ニッポンのロック・ギタリスト達 Vol.1
松原正樹の初CD音源は貴重!

 

銭ゲバ 上 (1) (幻冬舎文庫 し 20-4)
濃密な空気、排ガスの臭い、貧乏が落とす不幸、金と豊かさへの羨望。
息苦しい。忘れたい臭いであるはず。

正義ってあったよ、とか、
お金って手が震えるように怖くて、力が漲ってくるようで、刃物のように冷たくて。怖いモノだったはずだ・・・。

主人公のキャラクターはある種アニメのようであるし、話の背景は陳腐。
今の、世界系に通じる設定だが、そういい切るには醜いキャラが舞台を回す。
このカケアミはどうだ。
新聞のコラージュは、作り物では出せない、重い空気をこちらに押し出してくる。
ストーリー以上に絵に見とれてしまう。
上手い。やはり漫画家だ。

萌えとライトノベルに漬かってた頭を醒めさせた。

読後感はそんなに悪くない。
ちゃんと、エンターテイメントだ。

 

銭ゲバ 下 (3) (幻冬舎文庫 し 20-5)
主人公は悪の権化のように描かれているが、実は作中で一番純粋でナイーブな存在だ。
建前では道徳を語るくせに、イザとなるととたんに醜悪な行動に出る周囲が理解できない、それにいちいち絶望してしまう主人公にとって、狂っているのは世界の方で、その中で生きるには、自分が理解できるものにすがるしかない。それが主人公にとって金であり、彼にとってはこの世で一番リアリティのある存在なのだ。
彼の孤独とは、私たちが無意識に受け入れている「異常」に気がついてしまい、苦しみ続ける人間が少ないことからうまれている。
「誰かが狂うほど苦しんでいるこの世界で、狂わずに生活できるのはお前らが狂っているからだ。」と言われている気がする。

 

アシュラ (上) (幻冬舎文庫 (し-20-2))
子供の頃読んだ「ごみむしくん」に突然出てくるアシュラがきになってました。
ジョージ秋山が線の太い漫画家であることは知っていたので期待してましたが・・
若書きということもありテーマの未消化といった感じです。
見せ場で絵に迫力が無いことや、肝心な所で主人公に逃走癖があるのはこの後の作品にも共通する点か。
子供の頃読んでいたら大作に見えていたでしょうがおっさんが読んでもあまり感動しなかった。

 

ジョージ秋山 動画

6月20日発売  『選・小沢一郎 あちきの浮浪雲』




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