丸山健二1 2005年週刊ブックレビュー
田舎暮らしに殺されない法 |
漠然としたイメージのみで、田舎暮らしを始めてしまうと、後々苦労する可能性があることが、具体的事例によってハッキリと見えるようになる。逆に、どのようなリスクがあるか、ハッキリと書いてあるので、事前に対処方法も考える事が出来て、非常に参考になった。一般的に中々表に表れない情報なので、これからの人生に「田舎暮らし」という選択肢がある方は、読んで損はないと思う。 |
生きるなんて (朝日文庫 ま 3-3) (朝日文庫) |
甘い言葉は一切ありません。厳しい言葉の数々。
読後わき起こったのは安い感動ではなく個として現実を生きていかなければならぬ覚悟でした。 この本で指摘されていることに反感を覚える人も多いのかもしれません。 友達や親や家族を大切にしようみたいなよくある言葉などどこにもありません。 ここにあるのは目を逸らして暮らしたとしても逃げることができない事実を指摘し読む者に個として考えさせる言葉の数々。 何歳になってもこの本に書いてあることは自分を戒める言葉として苦しさから解放する言葉として大切にしたいと思いました。 最近よく見る人口甘味料みたいな耳障りの良い慰めや癒しの言葉、空疎で陳腐な前向きの言葉に辟易しつつも、 悩みがあって誰かの言葉が聞きたい人には年齢関係なく読んで欲しい一冊です。 |