渚にて-センチメンタル・フェスティバル(さだまさし) 弾き語った
渚にて |
「rainbow seeker」で鮮烈なソロデビューを果たした彼の第2弾。印象としてはJAZZの要素を強めるとともにリリカルな面がさらに強調されたように思える。曲自体も割と地味な曲が多いが、質は非常に高い。ピアノを純粋に楽しむならうってつけのアルバム。何回も聞けば女性ファンが多い理由がわかる。ゴスペルが基本といえ、彼の本質はロマンチシズムにあると理解できる。夜に聞き込みたいアルバム。
|
渚にて |
ハーヴェストから2年ぶり、74年に発表されたスタジオ録音の作品。前年にクレイジー・ホースのダニー・ウィットンが死亡してニール自身もそうとう落ち込んだというから、その状態からの回復途上の作品ということになろうか。一般にニールが充電を終えて70年代後半の傑作連発が始まるのは翌年、特にZUMAからと思われがちだが、本作を忘れないでほしい。派手さはないが、繰り返し聴けば聴くほど味が出てくる作品が本作。アコースティックな面もエレクトリックの面(といっても後の轟音路線ではないが)も備え、ハーヴェストまでの音楽を総括し、彼の更なる飛躍の色々な種というか彼の世界の奥深さを確認できる名作である。本作で展開する音楽の多彩さを反映して、バック・ミュージシャンはベン・キース等ストレイゲーターズ系、ビリー・タルボット等クレイジー・ホース系を中心に(両系が共演している曲が多い)、一部の曲にはザ・バンドからリック・ダンコ、レヴォン・ヘルムをゲストに迎えている。ヴォーカル、バンジョー、ドブロだけの曲もある。個人的には、ZUMAの「ドント・クライ・ノー・ティアーズ」の先駆けとなる明るさが魅力の「ウォーク・オン」、穏やかな名曲「アバウト・トゥ・レイン」、抑制されたエレキ・ギターが印象的なタイトル曲、アコースティック・サウンドで静かに締め括るラスト2曲がお薦め。後年、ニールは新しい音を模索するとき「バック・トゥ・ザ・ビーチ」と発言するが、それも頷ける。 |
よすが |
間違いなく今の渚にては新しい場所に居る。彼らを止めるものはもう何もない。そこは夢の渚ではない。そんな印象を受けた。
「あくる日」のドラムで泣きそうになった。ドラムで人を泣かすことができるんだ。 柴山氏が言うように『よすが』には音楽の秘密がつまっている。 もう戻れない過去への思いをこめて、星4つ。 |
渚にて [DVD] |
「招かれざる客」などの作品を残した名匠スタンリー・クレーマー作品に星4との評価は頭が下がる思いだが、最後の数十秒の反戦メッセージが鼻についた。
当時は米ソの冷戦最中で核戦争による地球滅亡のカウントダウンがされていたのでこのようなメッセージは時勢を反映したものだと思うが…。 核戦争で人類滅亡に瀕した時代、最後に人類が生き残っているオーストラリアの物語。 原作はオーストラリア在住のイギリス人小説家ネビル・シュートにより1957年に書かれた小説であるが、原作とは大きく異なる点もあり、スタンリー監督の解釈が入ったオリジナルともいえる。 本作は核戦争による人類滅亡をテーマにしているが、ある意味で普遍的な人間のテーマともいえる。人生で残された時間をどのように過ごすかということだ。 ある人は自動車レースに明け暮れ、ある人は家族と共に過ごす。 一度聞いたら耳から離れることがない名曲と共に、生涯心に残る作品だろう。 しかし、相変わらずグレゴリー・ペックの紳士ぶりはカッコ良い! |
渚にて [DVD] |
人は、やってしまった事を無に返すことはできません。 自分がやってきた事が本当に正しかった事なのか後悔の連続の日々を 送るしかないのです。ただその後悔すらも許されない世界が、訪れたなら....... その世界を描いた作品です。現在は「ハリウッドベース」という娯楽主義 というあらためて認識される映画です。簡単に人が死んでいく映画...
|
渚にて [DVD] |
This book was written during the Cold War Era environment. Some characters are predictable or are portrayed as such so we can see how different people face or do not face the inevitable. Even those characters that change easily through some sort of epiphany can be predictable. The basic story in the book is that Albania sends a plan with a major country's markings and we retaliate. In the movie they changed it to some hotshot getting trigger-happy with a weapon that could only cause assured destruction. However the book not a pacifist (don't build bombs story). It could be a speculative fiction or just speculative.
Again the book On the Beach as most books is more complete in the characterization and description of the story. One the people is a cross of characters. The captain, Dwight Towers, is well trained and loyal to the U.S. to the end. He takes the sub out to international waters, as Australia is an ally, but not the U.S. Moira Davidson realizes that Dwight is married and helps him buy a pogo stick for the kid. She also decides to make something of herself by going to secretarial school. Others plan for next year. The movie On the Beach (1959) stays fairly loyal to the feel, with a few minor changes. Some of the changes were necessary due to the difference in media. However others were a little distracting. They used major stars that overshadowed the character that they were playing. Ava Gardner was just a tad old for the part of Moira Davidson. However the movie still let the characters be real and predictable. Such as Dwight Towers, loyal to the U.S. takes his crew back to the US (not quite the book but still loyal to this command). It is worth re-wathcing. But defiantly read the book. |
ふたりはプリキュア プリキュアカード スペシャルプリティBOX |
この商品の良さは、運が無くてもキラカード(ブラック、ホワイト、 クィーン)とダイアリーカード(ミップル、メップル、ポルン)が 手に入ることです。くじ運の悪い私にはありがたいセットでした。 あと、カードコミューン型のキーホルダーの赤いレンズ越しにカード カードを色々そろえたい人にはおすすめだとおもいます。 |
ビタミンF (新潮文庫) |
小学校〜中学校程度の子供がいる,40歳前後の中年男性が主人公の短編7編。どれも,子どもがいじめられていたり,娘が悪い男と付き合っていたり,といった家庭的にシビアな状況にある。そのシビアな状況は,基本的には劇的な改善を見ない。「セッちゃん」で,主人公は娘に「現実は厳しいんだよ,おとなもこどもも」と語るが,確かにそうであろう。ただ,シビアな状況なりに何となく希望が見えてくる辺り,重松清ならではといえると思う。
一番気になった作品は,「パンドラ」。娘がおかしな男と付き合っているらしい。オロオロするばかりで現実的な対応ができない父親=主人公と,冷静に対処する母親=妻。私自身,娘を持つ中年男性として,読みながら「どうしたらいいんだ」とオロオロ気持ちが落ち着かなかった。 《子供が成長するにつれて自分に近づいてくるように感じていられたのは,いつ頃までだったろう。親は身勝手だ。ある時期までは早く大きくなれと願い,ある時期からはいつまでもこのままでいてほしいと祈ってしまう。》(149〜150頁) まったく同感。 |
渚にて―人類最後の日 (創元SF文庫) |
少々昔の作品なので、ソ連が出てきます。
中ソ、米国、アルバニア・・・・いろいろ重なって戦争になり、短期間に4700発余りの核兵器が使われ、北半球は早い時期に死滅したと考えられている。潜水艦のスコープから覗く海沿いの街々は、たいして破壊されてもいず、花も木もそのままなのに、人影がない。今や南半球にも放射能が着々と広がり続けている頃の、オーストラリア南部の街・メルボルン付近の人々の日常とその胸中が描かれています。 米国海軍の生き残りの潜水艦と実直な33歳の潜水艦長、赤ん坊のいるオーストラリア海軍人とその妻の若夫婦、未婚の20代の牧場主の娘と家族、その親戚の科学者の青年、元陸軍中将でお酒好きの伯父さん、それぞれの家族たち。米海軍の人々が米国に残してきた(そして今はきっと死んでいる)家族たち。 人間はいつか必ず死ぬけれど、普段は意識していない。でも今、世界の終わりがメルボルンにも確実に目前に迫ってくる。あと数ヵ月。何もかも早く繰り上げて、準備をしなければ・・・・。 人生をこんな風に美しく、優しく、立派に終えられるでしょうか? 終えられるといいなと思います。こんなことが起きたらえらいことですけどね(話の中に日本は出てこないが、もう終わってるんだろう)。 設定は古いし、訳文も古風な言葉遣いですが(1960年代ゆえ)、しかし21世紀に読んでも楽しめる・・・楽しめると言ったら何ですが、読み甲斐のある物語です。 世界地図を手元に用意しつつ読むといいと思います。 オーストラリア、タスマニア、パプアニューギニア、南北アメリカなどの地名が登場します。 |