Cryptopsy - Slit Your Guts
Whisper Supremacy |
ヴォーカルをマイク・ディサルヴォのチェンジしての3rdアルバム。前作に比べて、音質が向上したように感じる。そして、曲構成もさらに複雑化…。
新ヴォーカルとなったマイクは、パワフルな歌唱が持ち味で、パンチの効いた声を聴かせてくれる。前任のロードとは異なる歌唱法で、聞き比べると実に面白い。 また、もともと人間かどうか疑わしかったフロウ・モーニエのドラムが、この作品辺りからさらにおかしくなっている。彼は実は手足が三本づつあるのではないか?と本気で思ってしまうほどの手数・足数。そしてそれでいながら正確でタイトなドラミングを炸裂させている。 しかし、彼だけではなく、他の楽器陣も忘れてはならない。ギターは複雑な曲構成をリードし、ベースは安定したプレイで根っこの部分をしっかりと支えている。 彼らが全員一体となることで生まれる芸術性は、言葉で表すことはできない。聴いた者だけが感じることができるものであろう。 |
Unspoken King |
少し毛色が変わった クリプトプシーの6th。 相変わらず暴走してます!彼らの進化は止まりません。クリプトプシー万歳! フロ万歳!! |
None So Vile |
思い切って言ってしまえば、デスメタルは音楽性に優れているものは皆無だった。
リスナーから高評価のアルバムをいくつか聴いてみたが、どれもつまらないの一言。 デスメタルという範囲内だけで評価されたのだろうか。 しかし、これは自分が聴いたデスメタルの中で唯一良かったと思えるアルバムだ。 少し複雑な曲を超絶ドラミングで繋いでいく展開は圧巻。 このバンドが他と違うのは、その繋ぎ方が格好良いこと。 ドラムが良い仕事をしている場面がほとんどだが、ベースやギターも効果的に使っている。 ボーカルはなんともいえないが、一応盛り上げるところで盛り上げてるので良しとしよう(笑)。 良い曲は、音(楽器)の抜き差しが上手い場合がほとんど。 それに比べ、他のバンドはリフをただ繋げているだけだったり、全部の楽器が鳴りっぱなしのつまらないものばかりだ。 リフの格好良さやドラムの凄さだけで評価してくれるのは初心者だけ。 このアルバムはどの曲も練って作られたのだろう。 残念ながらこれ以外のアルバムは微妙に感じたが、クリプトプシーは悪くない曲を作ってる。 5曲目の終わり方にしびれた(蛇足)。 |