鈴木亜久里の挫折―F1チーム破綻の真実 (文春文庫) |
世界中に夢と希望を与えたプライベーターチームの発足から消滅までを追った本です。
運営のための資金づくりの苦悩し、マシンの性能向上にたいしても苦悩。 ただ、スタッフもドライバーも一丸となって走り続けたことが伝わってきます。 スタッフと共に喜んだり、スポンサー先に騙されて愕然としたり。 表舞台ではドラマティックなレースだのなんだの言われていても 目立たない裏では非道な扱いを受けることも。 本のことではないですが、 トロロッソのオーナー兼チーム監督のベルガーが後に語っています。 「スポンサーのみではF1チームを運営することができない」ことを。 表に出ることの無かったスーパーアグリF1チームを知ってみるのも良いのではないでしょうか。 |
新ハイスピード・ドライビング |
僕自身、峠を走ったりするのですが、実に参考になる内容だと思います。 これを読んだから走りが早くなるのかと言われれば、間違いなく答えはNOなのですが、車の挙動の根拠が詳しく解説され、実際の走りに生かせる部分が非常に大きいと思います。 特にスポーツドライビングを意識してないドライバーにも、この本はお勧めできます。 車を労わる運転、街中の交通事情に合わせた事前予測の重要性、スリップ時の対処法などの様々な記事が、より安全な運転への道標となってくれるでしょう。 この本を特にお勧めしたいのは、車好きの人(スポーツ・街乗り問わず)と物事を理系的に分析したり考えるのが好きな人です。 ちょっと理解しにくい部分もありますが、車がもっと身近に感じられるようになる一冊です。 |