GLORY アカデミー賞の音楽たち |
もともと「生茶」のCM曲を捜していたところ、このCDに辿り着きなんとなく購入したんですが、大当たりです。 TVやCMなどで耳にした事ある曲や、聴きなれた曲がたくさん収録されています。 普段、あまり聴いた事の無い西部劇系の曲がたくさん入ってて楽しめました。 映画サントラ好きの私も新しいジャンルを開拓出来た気がします。 車で聞き流すのに最適ですよ!! |
荒野の決闘 [DVD] |
OK牧場の決闘は いくつか映画化されたが やはり本作が一番印象的だ。
OK牧場の決闘の主役は ワイヤットアープなのだろうが 誰もが心を引かれるのがドク・ホリデイなのだと思う。 実際 本作のドク・ホリデイは 時として シェイクスピアのハムレットのセリフをそらんじる教養人であり 傷を負った女性に手術を施す医者であり のんだくれのガンマンであり 結核を病むニヒリストである。 これだけ カラフルな「影」を背負った複雑な男だけに 極めて魅力的に見えてくるのは当然だと思うし そういう人物を造形したジョンフォードの手腕だ。 |
荒野の決闘 <特別編> [DVD] |
実はこの作品、20代始めの頃一度見ましたが、どうしてそんなに名作といわれているのかがさっぱり分からない作品でした。 今回見てやっと分かりました。 これはある程度年齢いかないと分からない映画だということが。
西部劇といえば他の国には存在しない(マカロニ・ウェスタン除く)アメリカ独自のジャンル。 その意味ではこれは紛れもないアメリカ映画なのですが、内容的にはこれは“アメリカ“ではなく、人間普遍のテーマに触れています。 この作品には4人の男女が登場しますが、誰一人としてその恋を成就させることが出来ません。 つまりこれは本当はハッピー・エンドではないわけです。 にも拘らずーあのカラッと抜けるような西部の青空はどうでしょう。 クレメンタインを好きなくせに、“あなたの名前が好きです” などというアメリカ映画らしからぬ主人公。 そこからは“人生決して自分の思っているように生きられるわけじゃない。 でも、そんなに落ち込むこともないじゃないか”というメッセージが聞こえてくるようです。 これはかなり大人の態度だと思うのです。 4人の中では一番影の薄いキャラであるにもかかわらず、原題が“愛しのクレメンタイン”−かなり粋なタイトルです。 全てが間接話法的に語られているという点で、むしろ日本的な作品とも言えると思います。 名作です。 30歳以上の方には一見をお勧めします。 |
荒野の決闘 特別編 [DVD] |
映像特典DVDが凄いです。普通、古典のモノクロ映画で試写版は残っていません。残っていても採算が合わないので付けないのが普通。FOXの英断に感服。 クレメンタインとワイアット・アープとの別れのラストシーンに重大な変更があり、公開版は1カットだけ増えていますが、このカットの有る無しでは、(ゲームで言うところの)ハッピーエンドとバッドエンドの違い位印象が違います(ここで流れる主題歌「いとしのクレメンタイン」の旋律は、実際に西部で歌い継がれていたもので、現代日本の小学校でも必修となっております)。 アープとドク・ホリディが組んだ、クライトン一家との「OK牧場の決闘」は、西部劇の決闘の代名詞で、他にもこの決闘を主題とした作品は多いですが、本作はガンマンが撃ちあう場面は少なく、心理描写が多い、ジョン・フォード監督らしい古き良きヒューマンドラマとなっています。後世の撃ち合い主体の、いわゆる「マカロニウエスタン」とは趣が違います。 ガンは凄腕でも色恋沙汰は経験が無く、物語後半ドクを追ってむさくるしい西部に現れた、華麗な花クレメンタインにコロりとやられて思い悩むアープ、子供のように純粋です。急に身なりを整えて、クレメンタインと腕を組んでエスコート、天にも昇る気持ちでダンスを踊るアープ、可愛いです。 |