楳図かずおのカンツォーネ
漂流教室 1 (1) (ビッグコミックススペシャル) |
文庫本でしか読んだ経験がないので、先ず迫力のあるサイズで漫画が読めることに感動。
緻密な楳図かずおさんの画力が目につきささります。 また、装丁が凝っています。今までのパーフェクションにない装丁の凝り具合です。 1.小口の絵は3巻あつめると1つの絵になる 2.現実と未来でページの色が違う 3.小見出し・タイトルのデザインが細部まで秀逸 漫画を読んでいるのに、漫画を読んでいる気がしませんでした。装丁の違いでこんなに入り込むのかと感心してしまいました。 もちろん既読で、作品自体が好きなので、かなりの偏りがあるかもしれません。。 難点は、小口が真っ赤のため、読んでいると、ほんの少し手が赤くなります。あと、分厚さで少し読みづらいです。 保存版としての購入がお勧めです。 |
おろち 1 (1) (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 4) |
「おろち」という名のファッショナブルな美少女。
人間なのか魔物なのか、どこから来たのか、何が目的なのか・・・誰も知らない。 いや、恐らく誰も彼女の存在に気づかない。 彼女は不思議な力を持っているが、それが魔法なのか超能力なのかわからない。 ・・・彼女はいつも一人の人間の人生を傍観し続けている。 不幸に陥れるわけでもなく、幸せに導くでもなく、時々彼女の持つ不思議な力でほんの 少しサポートするだけ。 彼女の視線の先にある人間を取り巻く背景にはさまざまな"負"が渦巻いている。 美醜 エゴイズム 劣等感 裏切り 復讐 渦巻く"負"を見つめるそのさまはまるでストーリーテラーのよう。 美しいストーリーテラー「おろち」を介して最も恐ろしいのは人間だという事を 強調している作品だと言える。 |
ロング・ラブレター ~漂流教室~ DVD-BOX |
きゃほほーい!良ドラマみつけたーっ! ・・・とは原作を読んだ人はあまり言えないんじゃないかね、漂流教室ファンしゃん? 小学生を高校生に変更したり、謎のモノが迫ってきたりすることがあまり無いので緊迫感などがありません・・・よ! でも、ドラマ版にはドラマ版の良いところもあるのです! このドラマは漂流教室とは違うものと考えたら良い作品に感じることはできるんじゃないのかぃ? あと、タイトルの漂流教室から原作の方を軽い気持ちで読んだ子供には軽いトラウマになるからタイトルはロングラヴレターだけでもよかったぜーっ! 漂流教室の熱烈なファンにはオススメできないこの作品!! 漂流教室を読んでない人だけ激視してくれ!!!! |
愛をする人 - Orochi's Theme(初回限定盤)(DVD付) |
「隣の部屋」をも髣髴とさせる、メロドラマティックで、どこかダークな感情 未練がましさ、愛をするが故の悲しみというテーマの根底を突いた今回の「愛をする人」 最も彼女の得意とする作風の楽曲ではないでしょうか 美しいピアノの旋律を軸にした音、彼女の歌唱や、詞 どこを切り取っても"柴田淳らしさ"というものが滲み出ていて、 「やがて心は それこそが愛だと 悟るのでしょう」という深みのある1曲です 今回は映画主題歌によるリカットなのですが、またまたカップリングも凄い 「お父さんより。 」、父の娘に対する想いを唄っているのですが、 弾き語りのせいもあってか、一層心に強く響いてくるものがあります |
グワシ!!まことちゃん楳図かずおワールド |
なかなか楳図先生のCDが発売されないなか、ついにベストアルバムが発売されました! 幻のアニメ映画(?)「まことちゃん」、TVアニメ(影絵?)「猫目小僧」、さらに伝説の名作「アンデスの少年 ペペロの冒険」の主題歌などを聞くことが出来ます。 意外だったのが、ペペロの冒険の作詞/作曲が楳図先生がやっていたことかな。 どれも昔聞いたことがある人には、懐かしく思われるのではないでしょうか。 また、初めて聞く人は、昔のアニメ主題歌のノリなので、思わず口ずさんでしまうかも・・・ きっと、楳図先生の魅力に引き込まれることでしょう。 楳図ファンで無い人にとっては、星3つって感じかもしれません。でも、耳に残ってしまう曲が多いので、是非聞いてみてください。 特に10曲目「つる姫じゃ~っ!」は、繰り返し聞きたくなってしまいますよ。 |
洗礼 [VHS] |
「洗礼」の原作のファンにとっても、期待を裏切らない作品だと思います。ただし、怖さがとてもリアルかつ衝撃的で、1週間程、幾つかの場面が頭に焼き付いて離れず、素晴らしい作品なら何度でも観たいと思う私ですが、この作品はもう1度観る、ということはできませんでした。でも、それ位訴えるものが強かったといえます。原作者の楳図先生も出演していらっしゃいますが、ほんのわずかな出演にも関わらず、この作品の恐怖度を一気に引き上げておられるのはさすがです。 |
ロング・ラブレター~漂流教室~ Vol.1 [VHS] |
このドラマは未来に漂流するという斬新なストーリーで毎回目が離せないです。時を越えた2人のラブストーリーも見所ですね。人間という物の小ささ、醜さがすごくリアルに表現されています。こんな状況下でも必死に希望を見出し、助け合って生きていこうとする姿がとても感動的です。ひとつひとつのセリフがとても感動的で素晴らしいと思います。人間が生きていくこと、仲間がいることの素晴らしさなどがひしひしと伝わってきます。そして現代の人間がいかに自分勝手に生きているか、今何をすべきなのか、本当の幸せとはなんなのか、考えさせられます。1日1日をぼんやりとなんとなく生きている私たちにすごくいい薬なのでは...と思います。 |
猫目小僧 [DVD] |
原作のマンガ(単行本)を持っていましたので
(楳図氏の他の作品も当時ほぼ読んでいます) このDVDをレンタルショップで偶然見つけた時は 驚くと同時に嬉しさが! DVD作品に関しては予備知識も仕入れずに観始めました。 最初の方で少し怖い雰囲気の場面があったので けっこうドキドキしていたのですが 途中からはツッコミどころ満載のB級映画さながらのノリに ついつい独り言をつぶやいてしまった。 (寝る前にひとりで鑑賞) たとえば、主人公の手のしぐさ、悲鳴。 主人公をとりまく同級生たちの大根役者ぶりな セリフ回しや、村人たちの動作などなど。 (マンガ的に感じられるところが、ある意味感動。監督の手腕に拍手) ツッコミどころの一例 目をくぎで刺すシーン・・・あんたらそんなことしたら 普通は痛さに耐え切れずのたうちまわらない?(笑) コロコロかよ(笑)<時代背景を考えると・・・観たらわかります> 全体を観て思ったのは、食事時には観れないなと痛感。 (嫌いな作品ではなかったけど正直、生理的にきつい)。 一度観て充分満足できたので個人的には レンタルで良かったと思いました。 (何度も観たい作品の場合は購入しますが) 猫目小僧の造詣はけっこうイイ線いってるので 私的には充分OK。あの目の動き方も気に入りました。 |
まことちゃん 劇場版アニメーション [DVD] |
内容は聖秀幼稚園に通う沢田まこと(通称まことちゃん)とその一家が織り成すドタバタコメディーです。これは1976年から81年まで週刊少年サンデーにて連載されていた漫画で、80年に映画化されたものです(※音声はモノラルです)。私が昔サンデーでまことちゃんを読んでいた時は小学生で、“面白いな〜”というよりも“絵が怖くて気持ち悪いな〜しかも汚くてやらしいし”と思って読んでいました。しかしそれがトラウマ、病みつきになっていたのも事実でした。そのとんでもない雰囲気はこの映画にも反映されていて(下ネタのオンパレード、ビチグソ、逆さ貼り付けなど)懐かしいなと思わせてくれたのですが、しかしあの楳図先生独特の気持ち悪い絵のタッチがアニメでは再現しきれないのも事実で、正直いまひとつな所は否めません。まあそれをカバーする為、ピンクや赤などを多用して異常感溢れる映像にはされているのですが・・しかしなんでもかんでもうるさすぎる現在では子供が主役でこういう下品でいやらしい漫画やアニメは絶対製作されないので、面白いかどうか別にして、その歴史的価値を考えると星を5にしました。しかし当時これぐらい普通だと思ってたことも今では駄目という、なんか自然と検閲をうけてるようで嫌な時代になりましたね。そういえば楳図先生自身も家の壁の色彩ごときで訴えられてましたね。なんだかなぁ・・ |