Alanis Morissette - Ironic
ジャグド・リトル・ピル・ライブ [VHS] |
真に個性的な曲を書いている実力シンガー・ソングライターのライブ。 彼女は決して美人でもないし、お化粧や衣装で自分を飾る人でも ないので、ショーマンシップには欠けるかもしれませんが、 そんなことは本筋の音楽に比べたら、二の次、三の次、 飾ることなんて必要ない、と思わせるビデオでした。 それにしても日本の女性歌手で彼女の音楽を真似ている人が |
Jagged Little Pill Live [VHS] [Import] |
コンサートショットとオフショットが交互に出てきて、なんとなく落ち着かない編集です。アラニスは大好きなんですけど、コンサートの躍動感を期待してたらちょっと肩透かし。初期のライブステージとしては、Saturday Night Live のボックスセットに収録されていた、「Hand In My Poket」以上のものは見当たりませんでした。 ちなみに、リージョン1ですので、ご注意を。 |
FUCK [DVD] |
良質なドキュメンタリー作品だと思います。 フ○ッカデミー賞でもあれば、間違いなくドキュメンタリー部門受賞作品となることでしょう。
とはいえ、お子さんは見ちゃダメ! たとえばこの番組に影響されて「Fワード」を使いたくなっちゃうような人も「おこちゃま」ですよ。 それにしても、これだけ(英語圏では)たくさんの人たちが使っている言葉「F*CK」の語源が未だにわかっていないなんて、こりゃダ・ヴィンチ・コードよりも先に解明したい謎ですね。 ランキング至上主義の昨今、トップ10に入らなくても面白いモノはたくさんあるってことを知ってほしい。 |
Flavors of Entanglement |
近頃では、同郷カナディアンのアヴリル・ラビーンの陰に隠れていた大先輩アラニスの待望の新アルバム。タイトル通り、試験的音の数々が絡み合ってひとつの大きな形を形成しています。Alternative rockのテイストは根底を流れ、初期のdance popを洗練・昇華させたような、electronica風のサウンドも散りばめられ、満足度はたいへん高いです。曲順も非常によく練られている印象を与える程、ドラマチックなストーリーテリング的な曲の順序で、ラストのIncompleteに至る道程はまるでひとつの小説を読み終わったような残香を内包しています。
歌詞はあいからわずの率直さが気持ちよいくらいに表現されています。恋愛の痛みやアラニス独自の恋愛観がオーディエンスに届くように力強く綴られています。昨今彼女を取り巻く恋愛模様の報道が元彼氏の結婚で幕を閉じたアラニスの心情も垣間見ることができるアルバム。恋愛で傷ついたことのある誰もが聴いて共感するアルバムになっています。お勧めです。 |
フレイヴァーズ・オブ・エンタングルメント |
多面性のある感情表現豊かな女性・アラニス・モリセット。
今作は、愛していた人に対する怒り、世の中に対しての怒り、を込めた楽曲があり、 1stの「ジャグド・リトル・ピル」の頃を彷彿とさせるような勢いに満ちています。 しかし。その表現はプログラミング・サウンドの多用、という手法になりました。 以前は、ロックの延長としてアラニスを聴いていた私は、ああ、変わってしまったな、と思いました。 アーティストの何をもって好きかとするのは人それぞれですので、 別にロックがなかろうときっとアラニスの本質には関係無いのでしょう。 しかし、あの圧倒的な歌声はノイジーな音に紛れてしまうにはもったいない、と私は思いました。 ピアノの曲は、極端に研ぎ澄まされた本当にいい曲でした。 いい脚本なのにキャスティングが悪い映画を見たような、しっくりこないものが残りました。 |